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レーズン・ブドウの生育と天候との関係

レーズン・ブドウの生育を左右する天候要因

ブドウの生育期から収穫期を通じて、レーズン栽培農家がさまざまなリスクを抱えていることはあまり知られていません。世界で最もレーズン栽培に適した地域であっても、その出来不出来を左右するのは母なる大自然なのです。

生育期の初めに栽培農家がまず直面するのが、ブドウにとって大きな脅威となる春霜です。春の終わりにかけては、ひょうが降ることもあり、ブドウに被害を及ぼしたり、あるいは壊滅的な打撃を与えたりすることがあります。

夏になると、乾燥した暑さによってブドウに糖分がたくわえられます。しかし、それも度が過ぎると逆効果になります。過度の暑さはブドウの生育を止めてしまうだけでなく、被害をもたらす恐れもあります。 

秋になると種なしブドウの摘みとりが行われ、農場内に敷かれたトレーの上で天日乾燥されレーズンができあがります。この時期のブドウの最大の敵は雨です。緑色のブドウがレーズンになるには、通常、9月の暑く乾燥した晴天が23週間必要ですが、9月に入ると日ごとに雨が多くなっていき、ブドウにとっては脅威となります。